【アクセサリー】デザイナーの仕事①【依頼の流れ】

デザイナーの仕事といえば、グラフィック・WEB・ファッション・雑貨…と色々なジャンルがありますよね。

その中でも、アクセサリーと言えば、最近では作家さんがすごく増えた印象があります。

初心者でも作りやすい。小さくて場所を取らない。

新しく何かを作るには、始めやすいジャンルなんだと思います。

一方で、直接お客さんに販売している作家さんとは違い、アパレルブランドなどの会社に依頼されて商品を作る、アクセサリーデザイナーという仕事があります。

アクセサリーを作ることは同じなのですが、働き方は全然違ったりもします。

そこで今回は「アクセサリーデザイナーはどういう仕事をしているの?」
をテーマに、何回かに分けて、色々書いてきたいと思います。



▶︎「アクセサリーを仕事に!アクセサリー業界の進路を3パターンに分けてみたアクセサリーの業界を知りたい方はコチラも!

これを見て、少しでもアクセサリーデザイナーに興味を持ってもらえたら嬉しいなぁと思っています。

始まりは、お客様の希望デザインを確認するところから。

アクセサリー作家さんが ”自分 対 一般の人” に商品を販売するのに対して、
“会社 対 会社”( B to B )でモノづくりをしているのがメーカーです。

お客さんは、誰でも知っているアパレル会社(ルミネとかマルイに入っているようなファッションブランドさん)や、アクセサリー専門店です。

アパレル会社だと、ブランドによって全然デザインが違うので、私たち作る方も勉強になって面白いですよ。

はじめにデザイン依頼書かイメージマップを貰うので、それを確認して、
具体的な仕様やデザインを、相手のデザイナーさんと詰めます。

依頼書の内容は、手書きのイラストだったりPCで作った絵型だったり様々です。
見本のサンプルを渡される場合もありますよ。

デザイナーさんによってはアクセサリーに詳しくない人も結構います。
そうなると紙に書いてあるデザインが実際には作れなかったり、壊れやすそうなデザインだったりします。

それを解消しつつも、極力希望のデザインに仕上がるように作り方を工夫するのが、アクセサリーデザイナーの腕の見せ所だったりします。

内容が決まったら、どこで作るかを決めます。

現在、大きくは国内生産と海外生産に分かれます。昔はほぼ国内生産でしたが、今はほとんど海外という会社も多い印象ですね。

国内で作るか海外で作るかは、大体は希望価格と作り方で選びます。
安さ重視で、作る要素や素材が多い場合は海外が向いています。逆に国内だと小回りが効きますし、デザインによっては海外と価格が変わらない事もあるので、お客様の希望状況によって決めています。

あとは、『日本製』にこだわるブランドさんもあるので、そういう時は国内で作っています。

国内生産と海外生産の違い

大体の場合、アクセサリーを仕上げる為に1つの工場に頼めばOK!…というわけにはいきません。

それぞれ専門分野が違うので、その都度、ちがう工場に依頼をします。

Aのお店からパーツを取り寄せて、
Bのロウ付け職人さんに組み立てをお願いして、
Cの工場でメッキコーティングをして…

というように、自分と各工場をパーツが行ったり来たりしています。
複雑な商品になると、もっと色んな人の手を借りたりするので、なかなか大変です。

そんなサンプルが何型も同時進行しているので、スケジュールが命。
最初はとってもアワアワしたものです。。

一方で、海外工場の場合は、あいだに現地の担当さんが入ります。
私たちが国内で行う工程を、現地で指示してくれます。(日本語も上手だし本当にありがたい存在です)

具体的なやりとりはお任せなので、その分 “仕様書” はきっちりしっかり書かないといけません。意味が伝わらないと、たまにびっくり商品が上がってきたりします(ほんと、冷や汗ものですよ…笑)

私たち企画デザイナー的には、海外に任せたほうが時間的に助かる部分が大きいです。
ですがやっぱり国も言語も違うので、こまめに連絡を取ったり途中確認をしないと、関係性が出来るまでは恐い部分でもあります。




今回はここまでです!
②へ続く。